コーヒーってどんな植物?
今回はコーヒーについてご紹介します。
コーヒーの起源は?
世界中で飲まれているコーヒーですが、コーヒー豆の発祥地は現在の「エチオピア」と言われています。
カルディーというヤギ使いの少年がいた。ある日、少年は放牧していた自分のヤギの群れを呼び戻そうと笛を吹くがなかなか戻ってこない。少年が探しに行くと、そこには木の葉と赤い実を食べて興奮し走り回り飛び回るヤギたちがいた。少年もその実を食べてみると、気分が爽快になり元気になってきた。この事を近くの僧侶に伝えると、彼らも同様に気分が良くなり、眠気もすっきりし修行に励む事ができた。これが村々へと広がり世界中にも広まった。
と言われています。
この、少年とヤギが食べた赤い実こそがコーヒーの実です。
コーヒーはどんな植物?
コーヒー豆は、アカネ科のコーヒーノキという植物の赤い実の種子です。コーヒーノキは主に、「アラビカ種」「カネフォラ種」があります。
アラビカ種
アラビカ種は、世界中で多くの品種が栽培されていて全体の7~8割を占めています。代表的な品種はティピカ種・ブルボン種があります。病気や害虫に弱いという弱点があります。
アラビカ種の主な銘柄は、モカ・キリマンジャロ・ブルーマウンテンなどがあり、香りが良く上品な酸味と甘みがあります。
カネフォラ種
カネフォラ種は代表的な品種はロブスタ種です。酸味が少なく強い苦味と麦茶のような香ばしさが特徴的で、耐病性もあります。
栽培地域のコーヒーベルト
コーヒーノキは熱帯植物で、赤道を中心に北緯25度・南緯25度のコーヒーベルトと呼ばれる地域で栽培されています。アラビカ種もカネフォラ種もそれぞれ植物に適した場所で栽培されています。
アラビカ種
アラビカ種は主に高地で栽培されますが、暑さ寒さに弱くとてもデリケートです。土壌も水はけが良くふかふかとした根の張りやすい土が好みです。
カネフォラ種
カネフォラ種は低地で栽培されます。寒さや乾燥に弱いという点はありますが、比較的どんな土でも育てやすく丈夫な品種です。
次回は『コーヒー豆になるまで』をご紹介します。